2016.02.06
胸の痛み『肋骨骨折』
肋骨とは、左右12対になっている骨で、胸椎(いわゆる背骨の胸の範囲)から胸骨(胸の真ん中にある縦に伸びる骨)に向かって、心臓や肺などを取り囲むようにして伸びる鳥かごのような骨です。
そんな肋骨の骨折は胸部のケガの中で割合の多いものとなっています。
《原因は?》
胸部の打撲(机にぶつけた等の軽微な外力のものから、交通事故などの強大な外力ものまで)、コンタクトスポーツ、ゴルフのスイングなどによる捻り動作、骨粗しょう症の方は咳などでも発生します。
《症状は?》
骨折した部位と同じ場所に痛み・圧痛を感じ、皮下出血、腫れが現れます。また、呼吸、咳、くしゃみ、動作時(体幹や肩を動す等)に肋骨に痛みを感じます。
《病態は?》
完全骨折や不全骨折(いわゆるひび)があります。
第4肋骨から第8肋骨までが好発部位で、子供より大人に発生しやすいです。
①肋骨をぶつけて、そのぶつけた部位が骨折する場合と、②肋骨がたわむことにより木の枝が折れるような形で、外力が加わった部位と異なる部位で折れる場合の2パターンがあります。
前者の場合は肺損傷を(折れた骨折端が肺を突き刺す方向に向いているため)、後者の場合は心臓やおおきな血管損傷が併発する事があります(前後から押しつぶされるような形を取るため)。
また2箇所以上の骨折が一本の骨に起きたものを多発骨折といい、呼吸不全になる事もあります。(動揺性胸郭(フレイルチェスト)といい、呼吸をする際に両端が折れている骨片が他の肋骨と逆の動きをすることで、肺とうまく連動できず痛みが現れるため)
《対処方法は?》
基本的には保存療法を行います。
サラシや胸郭の動揺を防ぐためのバンドなどを使って2〜3週間固定していきます。
骨が大きく転移しているものや、胸壁を突き破っているような場合は手術を勧めることになります。
関城接骨院 町田院
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