2016.08.30
交通外傷、ダッシュボード損傷 『膝蓋骨脱臼、膝関節脱臼の違い②』
膝蓋骨とは、いわゆるお皿・膝小僧のことで、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の中に発生した人体最大の種子骨です。
この膝蓋骨が活動範囲外の場所に外れてしまうことを膝蓋骨脱臼といいます。
膝の構造の特徴として外側に外れやすくなっています。また、外れきってはいないがずれているものを膝蓋骨亜脱臼といいます。
《原因は?》
ジャンプの着地の際の大腿四頭筋の強い収縮時や、膝関節に外転(外側にくの字になるような動作)や下腿(膝より下側の足)に外旋(外回りに捻る)の力が急激に加わった時などに発生するのですが、元々脱臼しやすい構造、例えば膝蓋骨がはまる大腿骨(太ももの骨)にある溝が浅かったり、膝蓋骨のそもそもの形成不全・形態異常、大腿骨遠位端の形態異常など、先天的な素因を持っていることが多いです。
また、初回の脱臼は10代女性に多く発生しやすいです。
《症状は?》
軽く曲がった状態のまま動かせず歩くことができなくなります。ですが、この脱臼は自然整復(この場合、膝を伸ばすと元の位置に勝手に戻る(整復される))されていることが多く、固有症状が乏しいため周囲の軟部組織損傷との鑑別が必要になります。
また、整復されているものは、内側の痛みと膝蓋骨の不安定感を訴えます。膝蓋骨を外側に押すと外れそうな不安感(アプリヘンションサイン)を訴えます。
外観は腫れて、お皿が外側に外れているのがわかります。
《分類》
①外傷性脱臼…外傷(ぶつけた捻った等)により起こったもの。
②反復性脱臼…外傷により起こった後、繰り返し再発してしまうもの。
③習慣性脱臼…外傷等の既往歴が無く、ある一定の肢位(体制)になると常に脱臼するもの。
④恒久性脱臼…膝の肢位に関係なく、常に脱臼しているもの。先天性のものと後天性のものがある。
《治療法は?》
膝を軽く曲げた状態で固定して3~4週間安静。
固定をはずした後は大腿四頭筋(特に内側広筋)のトレーニングをして、内側からの引っ張り力を鍛えます。
関城接骨院 町田院
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