2017.01.26
『炎症って何?④~炎症の過程について~』
今回は炎症がどのような過程を経ていくのかをお話していきます。
《どのようにして起こっていくの?》
炎症は、組織が損傷を受けてまもなく起こります。
第1期…刺激を受けて組織が損傷すると血管も傷つくので、出血を止める為の反応が起こります。初めにその付近の血管の収縮が起こります(血管内皮細胞が損傷するとエンドセリンという化学伝達物質が分泌されて、血管が収縮します)。
続いて血管が拡張し、血管透過性が亢進します(組織損傷により血液中で化学反応を起こし、ブラジキニンやそれに伴いヒスタミンなどが分泌されて、血管が拡張します。また、ブラジキニンやヒスタミンなどは血管内皮細胞を収縮するため、物質が血管を通過しやすくなり、血管透過性が亢進します)。
そのため、タンパク質を含む血漿成分が血管外に滲出し、腫脹(浮腫)が生じます。
第2期…白血球が血管内皮細胞に接着し、血管外へ滲出します(血管透過性が亢進したことにより液体成分が血管内で減少し、血液の粘性が増加、血流速度が減速し、細胞成分が血管内壁側に寄っていきます)。
白血球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)が血管外を遊走し、侵入してきた細菌や異物などを食作用により消化分解し無毒化します。
まず最初に働くのが好中球です。好中球内に細菌や異物などを取り込み、分解した後、好中球はアポトーシス(自ら死滅するプログラム)を起こします。その後、遅れてやってきたマクロファージ(単球が分化したもの)が細菌、異物、脂肪などと一緒に、アポトーシスを起こした好中球を貪食します。
白血球は血管外に滲出した後、損傷し炎症を起こしている部位に遊走して、好中球→単球、リンパ球の順に働いていきます。
ここまでが炎症のピークです。
第3期では壊死した細胞を除去した後、炎症に関連していた化学伝達物質が中和され、完全に炎症が治まる、という前に組織の修復過程に移行します。
次回以降この部分をお話していきます。
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