手首の痛み

手首の痛み詳細

手首の痛み『舟状骨骨折』


まず、舟状骨とは、手首の動きに関与する骨の集まり(手根骨)のうちの一つで、親指の付け根の

 

辺りにあり、船の形に似ているという理由でその名が付きました。

 

また、この骨は他の手根骨とは違い親指の方向に伸びている(45°傾いている)ためレントゲ

 

ン撮影時に骨折として見えにくく、見た目も腫れが出にくいので、見落とされやすい骨折とな

 

っています。見落とされたまま捻挫かな?と放っておくと骨がくっついていない状態で治ってしまう

 

(体の持つ『治す』という機能が終了してしまう)、偽関節と言う後遺症をきたします。

 

折れる場所により、

 

①結節部骨折(関節包外骨折)

 

②遠位1/3部骨折(関節包内骨折)

 

③中央1/3部骨折(関節包内骨折)

 

④近位1/3部骨折(関節包内骨折)

 

と分類されることがあります。

 

 

《症状は?》

 

親指付け根辺りの腫脹(腫れ)、手首を動かした時の痛み(痛みのため動かしづらい)

 

 

《原因は?》

 

転んだ際手のひらを衝いての発生が多く、背屈(手首が手の甲側に反る)による屈曲力が原因と

 

なります。

 

 

《病態は?》

 

形が大きく可動性も大きいため、圧迫力(押しつぶされる様な力)・橈屈力(手首を親指側に倒す

 

)・剪断力(互いにぶつかり耐え切れずずれ込む様な力)などの外力を受けやすい。

 

 

《特徴は?》

 

舟状骨を栄養している血管が、背面末梢側(イメージとして、遠回りして入ってくる感じ)

 

ら入るため、治りが悪く、偽関節や近位骨片(手首側の折れた骨の片割れ)に阻血性壊死(血液が

 

行き渡らずに腐っていく)が起こる可能性があります。

 

前述の通り②・③・④のように骨折を起こした箇所によっては、関節内骨折になるため、癒合に時

 

間がかかってしまいます(血腫というかさぶたのようなものが固まりづらいため)。ですので、

 

長期の固定が必要になります(8-12週)。ここで気を付けていただきたいのが、痛くなくなって

 

きたからといって自分の判断で固定や治療をやめてしまわないことです。早期の固定除去は偽

 

関節や阻血性壊死の原因になりかねません。

 

また、外観上は腫脹が軽度なこともあり、手関節捻挫として見落とされてしまうことがあります。

 

 

※偽関節になると、『腕立て伏せが出来ない』といった脱力感を伴う症状が出てきます。

 

  阻血性壊死や、偽関節になると観血療法(手術)が適用になります。

有限会社 とわ
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