今回は、突然指が伸びなくなるロッキングフィンガーについてお話いたします。

《ロッキングフィンガーとは》

２０代から４０代くらいの女性に多く、特に利き手の人差し指、中指に多く発生すると言われています。

指先から数えて３つ目の、指の付け根の関節に靭帯がひっかっかり、指が伸びなくなっている状態です。

《原因》

関節に骨棘という骨の棘のようなものがあり、指先に力を入れて瓶の蓋を開ける際などに骨棘に靭帯がひっかっかり外せなくなることで起こります。

《症状》

基本的には、靭帯が傷ついていなければ痛みや腫れはほとんどありません。

しかし、無理に指を伸ばそうとしたり、靭帯を直接押すと痛みがでます。

指の付け根の関節を曲げることはできますが、完全に伸ばすことができません。

《治療》

ひっかっかった靭帯をはずし、特に炎症を起こしていなければ、治療の必要はありません。

靭帯が炎症を起こしているようであれば、捻挫と同じ治療が必要になります。

まれに、指の脱臼をご自身で引っ張って治す方がいらっしゃいますが、ロッキングフィンガーは、引っ張ると靭帯を傷つける恐れがあり、しなくても良かった治療をしなくてはならなくなることがあります。

万が一急に指が伸びなくなるようなことがありましたら一度診せにいらしてください。