2017.09.16
上腕の筋(上腕二頭筋)
①:上腕二頭筋(長頭)
②:上腕二頭筋(短頭)
上腕部に筋腹を持つ筋肉で、屈筋(肘を曲げる)と伸筋(肘を伸ばす)に分けられます。
屈筋:烏口腕筋 上腕二頭筋 上腕筋
伸筋:上腕三頭筋 肘筋
上腕二頭筋は、「力こぶ」の筋として良く知られている筋肉です。起始部が長頭と短頭に分かれていて、長頭は肩甲骨関節上結節から起こり、上腕二頭筋長頭腱として関節包内・上腕骨結節間溝を通り、大部分は橈骨粗面に停止する。一部は尺骨の前腕筋膜に停止する。短頭は肩甲骨烏口突起から起こり、停止部は長頭と同様である。
主な働きは、肘関節の屈曲と回外(肘関節を曲げた状態で手のひらを顔に向ける動き)
長頭は肩甲骨の関節窩に上腕骨を強く固定する働きをする。(肩関節の安定)
片方の手を上腕二頭筋に当てて、回外で肘を曲げた時に上腕二頭筋が大きく収縮するのがわかります。また、そのまま回内すると、上腕二頭筋は、弛緩するのがとてもよく判ると思います。
長頭腱の断裂では、肩から二の腕の前面に痛みを感じます。肘を曲げて重い物を持ったり、手のひらを力いっぱい上に向けたりすると痛みが増します。数日たつと痛みは薄れますが、力こぶの前面の皮膚に出血による青あざが出ます。
下端の腱断裂では、バキッと音がして肘の前面に強い痛みが現れ、肘の動きと手のひらを上に向ける動きは痛みのために不可能になります。次第に肘前面にはれと出血による青あざが現れます。
断裂の疑いがあるときにはエコー検査、MRI検査にて診断しましょう。
ただし、断裂でも筋力低下はあるものの日常生活動作は出来ますので
年齢や仕事内容によっては手術をやらない場合もあります。
予防としては、運動前のストレッチ不足、オーバーユースなどに気を付けて下さい。
また日頃の睡眠、食事などのコンディショニングを整えておくことも大切です。
関城接骨院 町田院
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