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交通外傷、ダッシュボード損傷 『膝蓋骨脱臼、膝関節脱臼の違い③』


今回も前回の続きとして、膝蓋骨脱臼と膝関節脱臼の違いについてお話します。今回は膝関節脱臼についてです。

 

 

膝関節は前方・後方・内側・外側に強靭な靭帯が存在し、膝関節の保護をして動揺を支えているため、滅多なことでは脱臼が起こるということはありません。ですが、交通事故のような強大な外力を受けると発生してしまいます。

そのため、膝関節周囲の軟部組織の損傷、神経や血管の損傷など、非常に重い合併症も発生します。

 

膝関節脱臼は4つの分類に分けられ、それぞれで発生機序(発生原因)や症状が異なります。

 

《分類》

 

①前方脱臼…大腿骨(太ももの骨)に対して、脛骨(膝下の弁慶の泣き所のある太い骨)が前方に位置しているもの。

 

②後方脱臼…大腿骨に対して脛骨が後方に位置しているもの。

 

③側方脱臼…大腿骨に対して脛骨が内側に位置しているものを内側脱臼、外側に位置するものを外側脱臼としています。

 

④回旋脱臼…大腿骨と脛骨が互いに逆方向に回旋(ひねる)することにより脛骨が外向き、内向きになっているもの。

 

 

今回はその中でも頻度としては多い前方脱臼についてお話いたします。

 

《原因は?》

 

直達外力…脛骨の上方に後方から、または大腿骨下方に前方から強大な外力を受けて発生。

 

 

介達外力…膝関節に過度伸展(イメージとしては逆くの字)により発生。

 

 

《症状は?》

 

膝関節部の前後径の増大、膝伸展位(伸びた状態)で短縮、前方に脛骨の関節部分、後方に大腿骨内・外顆(膝上両側の骨の隆起)が突出、と変形がはっきりとわかります。

周囲の皮膚は蒼白になり、完全脱臼では関節運動(曲げ伸ばし)が不能になります。

 

 

不全脱臼…大腿骨顆部が脛骨関節面の後方と触れた状態。

 

完全脱臼…大腿骨顆部の前面に脛骨上縁が接する。

 

 

《合併症は?》

 

※内・外側側副靭帯、前後十字靭帯の断裂。

 

※膝窩動脈(膝裏の重要な血管)、総腓骨神経および脛骨神経の圧迫、もしくは断裂。

 

 

《治療法は?》

 

3~4週は軽く曲げた状態で副子固定(硬性材料で固定)

その後は再受傷しないような装具と共に電気療法、運動療法を行っていきます。

 

 

他の3つに関しましては次回紹介していきます。

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