今回、交通事故についてのお話です。

前回も首の痛みでお話をいたしましたが、

何といっても追突事故で接骨院に来院される患者さんは

『むち打ち症』接骨院での病名は『頸部捻挫』が圧倒的に多いです。

理由は、人の頭の重さは体重の１０～１2％と言われています。

体重５０キロの人だと5～６㎏ある頭を細い首の筋肉が支えているわけです。

加えて、本来備わっている筋肉の力を通常は２０～３０％程度しか使っていません。

これには、いつでもフルパワーを出してしまうと筋肉、腱、関節、骨などが損傷してしまう為に

脳が制限をしているからです。

しかし、生命に危険を感じた時には『脳』は制限を解除します。

所謂、『火事場の馬鹿力』です。

追突事故も何の前ぶれもなく、重たい頭が前後に揺れるわけですから

『脳』は生命の危険を感じて筋肉力の制限を解除するわけです。

当然に筋肉、腱、関節などに損傷が起こると言うことです。

しかし、事故直後は興奮していて痛みを感じない場合もありますが

通常、事故日より7～１４日過ぎてからの自賠責保険の適用は難しく

なる場合がありますので早めの受診をお勧めします。