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『炎症って何?~炎症の過程 まとめ~』


炎症から治癒寄りになってきたので、今回はこれまでに紹介してきた炎症の過程についてまとめて紹介します。

 

 

《どのようにして起こっていくの?》

 

炎症は、組織が損傷を受けてまもなく起こります。

 

 

第1期…刺激を受けて組織が損傷すると血管も傷つくので、出血を止める為の反応が起こります。初めにその付近の血管の収縮が起こります(血管内皮細胞が損傷するとエンドセリンという化学伝達物質が分泌されて、血管が収縮します)

 

続いて血管が拡張し、血管透過性が亢進します(組織損傷により血液中で化学反応を起こし、ブラジキニンやそれに伴いヒスタミンなどが分泌されて、血管が拡張します。

 

また、ブラジキニンやヒスタミンなどは血管内皮細胞を収縮するため、物質が血管を通過しやすくなり、血管透過性が亢進します)

 

そのため、タンパク質を含む血漿成分が血管外に滲出し、腫脹(浮腫)が生じます。

 

 

 

第2期…白血球が血管内皮細胞に接着し、血管外へ滲出します(血管透過性が亢進したことにより液体成分が血管内で減少し、血液の粘性が増加、血流速度が減速し、細胞成分が血管内壁側に寄っていきます)

 

白血球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)が血管外を遊走し、侵入してきた細菌や異物などを食作用により消化分解し無毒化します。

 

まず最初に働くのが好中球です。好中球内に細菌や異物などを取り込み、分解した後、好中球はアポトーシス(自ら死滅するプログラム)を起こします。

 

その後、遅れてやってきたマクロファージ(単球が分化したもの)が細菌、異物、脂肪などと一緒に、アポトーシスを起こした好中球を貪食します。

 

白血球は血管外に滲出した後、損傷し炎症を起こしている部位に遊走して、好中球→単球、リンパ球の順に働いていきます。

 

 

 

ここまでが炎症のピークです。第3期では壊死した細胞を除去した後、炎症に関連していた化学伝達物質が中和され、完全に炎症が治まる、という前に組織の修復過程に移行します。

 

 

第3期…損傷した部位で、表皮の上皮化や真皮での繊維芽細胞の増殖・血管新生・肉芽組織の形成が起こります(増殖期)その後線維化から瘢痕化していくこともあります(成熟期)

 

 

表皮…約95%の細胞がケラチノサイトとよばれる角化細胞で構成されています。このケラチノサイトの成長度合いや役割により、角質層(+淡明層)・顆粒層・有棘層・基底層(+基底膜)に大きく分けられます。(基底膜の下に真皮が存在します。)

ケラチノサイトは成熟するに伴い上層へと移行し、約2週間で角質層へ、さらに2週間で垢となり剥がれ落ちます。

 

 

上皮化…損傷(この場合創傷)して欠損した表皮は、受傷後数分以内に上皮化という反応が起こり始め、治癒していきます。

創表面を閉じるため、新たなケラチノサイトが、損傷した部位の周辺の表皮の基底層から次々と与えられることにより、表皮を埋めていきます。

その後、基底層が基底膜を作ることにより上皮化が完了、表皮の再生が完了となります(創部周囲23cmの範囲限定)

 

 

繊維芽細胞…結合組織を構成する細胞の1つで、真皮の成分である細胞外基質(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸など)を作ります。

 

 

繊維芽細胞の増殖…炎症期に損傷した部位に血小板やマクロファージが集まり、それらから分泌されるサイトカイン(他の細胞に情報を伝達する役割を持つ、細胞から分泌されるタンパク質の一種。様々な種類があります。)が繊維芽細胞を刺激すると、繊維芽細胞が活性化します。その活性化した繊維芽細胞が創部に集まり、侵入し、有意な細胞として活躍します。

その後、血小板、活性化したマクロファージ・繊維芽細胞から、また別のサイトカインが分泌され、繊維芽細胞を増殖させます。さらに、繊維芽細胞の細胞外基質の合成を促進し、創部を細胞外基質で埋め尽くします。

 

 

肉芽組織…肉芽組織は創傷部位を治癒するために必要な分の大きさにまで増殖する、新生組織です。繊維芽細胞、新生血管、結合組織などにより構成されています。

この肉芽組織は、徐々にコラーゲン(真皮、靭帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質の一つ。細胞外基質の主成分。)に置き換わりますが、線維も細く、線維束もないため、抗張力が弱くなっています。

 

 

肉芽組織形成…以前お話した、繊維芽細胞の増殖により、創部が細胞外基質で埋め尽くされる反応を、肉芽組織形成といいます。

 

 

次回以降、第3期の成熟期についてお話していきます。

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