2016.07.28
強大な外力による骨折、交通事故による骨折 『大腿骨骨幹部骨折』
今回も引き続き交通事故関連の損傷を紹介します。
大腿骨とは股関節の付け根から膝上まで続く、人体の中で一番大きい長管骨(縦長の骨)で、なかなか骨折の起こる場所ではありません。交通事故などの強大な外力が加わることで起こります(軽微な外力ないし外力が及んでいない状態で折れてしまう場合は、骨に何らかの器質的異常のあることがあります)。
今回はその中でも大腿骨骨幹部骨折について紹介します。
《原因は?》
直達外力(直接的に作用する力)…交通事故や高所からの墜落などの強大な外力などで発生します。そのため、軟部組織の損傷も激しいこともあるので、全身症状にも注意が必要です。
骨折線は横に伸びます(横骨折)。
介達外力(間接的に作用する力)…強力な屈曲力(曲げる力)、捻転力(ねじる力)により発生します。
骨折線は斜めや捻じれるように走ります(斜骨折、螺旋状骨折)。
《症状は?》
症状は骨折部の腫脹(はれ)、内出血、短縮転位による異常膨隆(関節が無いはずの場所が急にボコッと膨れている)、下肢(股関節より足先まで)が激痛により歩行が出来ません。下肢の機能もなくなるため動かせなくなります(筋肉は骨に付いているためうまく力が伝わらなくなります)。
また、折れた場所によっても骨の転位(外見上の変形)も変わります。(仰向けで寝ている状態ですと、骨折部位より足先まではどのパターンも通常外旋(外側に回転する、倒れる)しています。)
※近位骨片…骨折部より手前の部分
遠位骨片…骨折部より先の部分
①上1/3部の骨折(近位骨折)
・近位骨片…屈曲(股関節を曲げる方向)、外転(下肢を外側に上げていく方向)、外旋(下肢を外側にねじる方向)します。
・遠位骨片…内上方に短縮転位(外見上短く見える方向)、近位骨片の後ろ側に位置します。
②中1/3部の骨折(中央部骨折) ※大腿骨骨幹部骨折の中で一番発生しやすい。
・近位骨片…屈曲、内転(下肢を内側に寄せる方向)します。※ただし、内転筋と外転筋の力の割合が同じ時は中間位(自然な位置)
・遠位骨片…後上方に短縮転位します。
③下1/3部の骨折(遠位骨折)
・近位骨片…屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋のどれもほぼ中間位になります。
・遠位骨片…近位骨片よりも強く後方に短縮転位します。
《治療法は?》
①保存療法(いわゆる手術をしない方法)…屈曲整復法、牽引療法(持続牽引療法、絆創膏牽引療法、下肢の垂直牽引療法)など。
②観血療法(いわゆる手術)
があります。
《合併症は?》
①大腿部の変形治癒(元の形でくっつききらずに治癒する)
②下肢短縮(元の長さより短くくっついて治癒する)
③膝関節拘縮(膝を動かさないために、膝関節が固まる)
④偽関節(関節でない場所があたかも関節のように曲がるように治癒する)
⑤遷延治癒(治りが遅くなる)
また、膝のすぐ近くで骨折してしまった場合、膝裏の重要な神経・血管を損傷している場合があるので注意してください。
くれぐれも交通事故の無いよう、運転には集中して下さい。
関城接骨院 町田院
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