2016.09.08
交通外傷、ダッシュボード損傷 『膝蓋骨脱臼、膝関節脱臼の違い④』
今回は以前紹介した膝関節脱臼のうちの残りの3つを紹介します。
②後方脱臼…大腿骨に対して脛骨が後方に位置しているもの。
《原因は?》
直達外力…膝関節屈曲位(曲げた状態)で脛骨(膝下の太い方の骨)の膝近くを前方から強大な外力が後方に向かって作用することによって発生します。もしくは大腿骨の膝近くを後方から前方に向かって圧迫されるような時にも発生します。
介達外力…膝関節屈曲位のまま足をついて急停止するような形になった際、勢いがそのままだと、膝より上(大腿骨)が脛骨より前に押し出されるような形になり、それによっても発生します。
《症状は?》
膝関節が過伸展位(伸びきった状態から更に反る、逆くの字)の状態となり、大腿骨遠位端(大腿骨の膝上の部分)が前方に、脛骨近位端(脛骨の膝下の部分)が後方に膨隆します。そのため、膝窩動脈(膝裏の重要な血管)が傷ついてしまう恐れがあります。
不全脱臼…大腿骨関節面(大腿骨の膝関節を構成している面)の後ろ部分が脛骨関節面(脛骨の膝関節を構成している面)の前方部分に触れています。
完全脱臼…大腿骨関節面の後面が、脛骨の近位端部の前面にまで乗り上げています。
《合併症は?》
前方脱臼と同じく、前後十字靭帯・内外側側副靭帯の損傷、膝窩動脈・総腓骨神経・脛骨神経の損傷を伴う場合があります。
《治療法は?》
こちらも前方脱臼と同じく3~4週は軽く曲げた状態で固定。頃合いを見計らって、再受傷しないように装具と共に電気療法、運動療法を行っていきます。
③側方脱臼…大腿骨に対して脛骨が内側に位置しているものを内側脱臼、外側に位置するものを外側脱臼としています。内側脱臼より外側脱臼の方が多い。また、不全脱臼であることがほとんどです。
《原因は?》
直達外力…発生は稀。外側から外力を受けても反対側にもう一方の足があるため壁になり、内側から強大な外力を受けることはまずないため。
介達外力…膝関節が側方に屈曲を強制されて発生します。
《症状は?》
・膝関節部分の横幅が大きくなります。
・外側脱臼だと下腿(膝下から足先まで)が外旋(外方向に捻られる)、内側脱臼だと下腿が内旋(内方向に捻られる)します。
・膝蓋骨(いわゆるお皿)は脛骨の動きについていく形になります。
《合併症は?》
靭帯の損傷等。
《治療法は?》
前方後方脱臼と同じような経過をたどります。
④回旋脱臼…大腿骨と脛骨が互いに逆方向に回旋することにより脛骨が外向き、内向きになっているもの。
《原因は?》
膝関節が大腿骨と脛骨で互いが逆方向に捻られるような形で発生する極めて稀な脱臼です。
《症状は?》
下腿が逆を向いているような状態です。
《合併症は?》
十字靭帯、側副靭帯の損傷のほか、半月板(いわゆる軟骨)や関節包(関節を包む膜)の損傷など。
《治療法は?》
他の脱臼と同じように行っていきます。
以上が膝関節脱臼の大まかな説明です。
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