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番外編 《ナトリウムって何?~まとめ~》


何回かに分けてお話してきたナトリウムについて、1つのページにまとめます。

 

 

《ナトリウムとは?》

 

ナトリウムとは原子番号11、原子量22.99、元素記号Naのアルカリ金属元素の1つです。身近なものでいうとNaCl(塩化ナトリウム、塩)のNaなどがあります。

 

 

《体内ではどうなってるの?》

 

大部分が細胞外液(細胞外に存在する体液。血漿、間質液からなる。)に存在する、重要な電解質(物理の授業などで見たことがあるようなNa+、などにわかれるもの)です。細胞内外のナトリウムイオンの濃度差により電気的興奮が起こります。

 

ナトリウムイオンの生理作用は、

①体液量の調節、浸透圧の調節

②筋肉の収縮作用

③神経の興奮作用

④酸塩基平衡を保つための緩衝作用

などが主です。

 

 細胞外濃度が135145mmol/ℓ程度に保たれ、細胞外液の陽イオンの大半を占めているため、その濃度を保たなければいけないようなとき、例えばナトリウムの過剰摂取は水分をより多く体内に貯留しておかなければならないため高血圧の原因になります。

逆に不足しているようなときは体内の機能がうまく働かず、倦怠感などを引き起こします。

 

以上の通り、ナトリウムは多くても少なくてもいけません。1日の所有量、許容量に設定が設けられていません。

WHOは食塩摂取目標を1日5gという風に設定しています。ですが食塩摂取量=ナトリウム摂取量ではないところがややこしい部分です。

 

 

《食塩とナトリウム》

 

食塩の中にはどのくらいのナトリウムが含まれているかというと、

・食塩相当量()=ナトリウム量()×2.54÷1000

 

・食塩相当量1g=ナトリウム量約400(393)

 

となります。

 

 

《早見表》

 

ナトリウム量()

食塩相当量()

100

0.254

150

0.381

200

0.508

250

0.635

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 

 

栄養成分表示に書かれているナトリウム含有量が例えば300㎎ならば100+200=300→0.254+0.508=0.762となるため、食塩相当量は0.762gとなります。

 

ですが、最近の食塩というのは、製造方法が変わり、塩化ナトリウム99%のものが多くなっていて、他のミネラルを摂取できずナトリウムのみの摂取になるためナトリウムの過剰摂取になりやすくなります(カリウムにはナトリウムを体外に排出する効果があるため)

天然塩であれば海水を蒸発させたものだったりするため、他のミネラルも含まれているそうです。

 

食塩を買う際はそのあたりにも気を付けましょう。

 

 

次にナトリウムに関した症状のひとつ、『低ナトリウム血症』について。

 

低ナトリウム血症とは、血清ナトリウム濃度(血液中のナトリウムの濃度)が135mEq/l未満の状態をいいます。通常は135145mEq/lとされています。

 

 

《原因は?》

 

水の過剰摂取によるもの、何らかの原因によるナトリウムの喪失(身近な例えだと下痢や嘔吐、大量の発汗など)、薬品や何らかの疾患によるバゾプレシンやアンジオテンシンⅡなど利尿・抗利尿関係のホルモンに影響を与えることにより体内の水分量が増える、などがあります。

 

 

《症状は?》

 

進行の速さ、急性・慢性、でも変わってきますが、初めはまず倦怠感、頭痛、吐き気・嘔吐などが現れます。

 

※血清ナトリウム濃度(mEq/l)・・・症状

 

130以上・・・一般的には無症状

 

120~130・・・軽度の虚脱感、疲労感

 

110~120・・・精神錯乱、頭痛、悪心、食思不振

 

110以下・・・痙攣(けいれん)、昏睡

  

 

《分類》

 

・水過剰(正常循環血液量性低ナトリウム血症…ホルモンの分泌以上や多飲症など。

 

・細胞外液不足(欠乏性低ナトリウム血症)…水欠乏よりもナトリウム欠乏が激しい状態。

 

・細胞外液過剰(希釈性低ナトリウム血症)…ナトリウム過剰よりも水過剰が激しい状態。

 

・偽性…高脂血症や高血糖などでみられる、脂肪などの増加による見かけ上の水過剰状態。

 

 

《治療は?》

 

軽度の場合…無症状であれば経過観察。

 

中程度の場合…食塩の摂取。

 

重症の場合…意識障害を発症している等の場合は、不足しているナトリウムの点滴での補給でナトリウム濃度の回復。補給の速度が速すぎると脳にダメージを与えてしまうので注意(橋中心脱髄症候群)

 

原因となる疾患のある場合…心不全、腎不全が原因であれば過剰な体内水分貯留が原因なので水分摂取制限、利尿薬による排出。水中毒の場合も水分摂取制限。甲状腺機能低下症、副腎不全などのホルモン分泌以上の場合、該当するホルモンの補充。薬剤性の場合はその原因となる薬剤の中止。

 

 

低ナトリウム血症の診断は内科全般で行われているそうなので、もし気になる方は受診してみるのも一つの手です。

 

 

続いて『高ナトリウム血症』について。

 

高ナトリウム血症って何?と言われれば、簡単に言ってしまうと『普段の体内の水分量とナトリウム量の比率に比べて、ナトリウム量が際立って多くなってしまっている状態』です。

 

 

《症状は?》

 

主な症状は口渇です。高ナトリウム血症の患者で口渇がみられない場合、口渇機構の障害がある可能性があります(ただし、意識の無い場合は除く)

 

 

《原因は?》

 

・ナトリウムの喪失以上に水分が喪失した場合に起こることが多いです。

・ナトリウムと水分の相対的な喪失量に応じて『低ナトリウム血症』になるか『高ナトリウム血症』になるかが決まります。

・体液喪失の原因の1つとして利尿薬治療があります。

 

 

《特徴は?》

 

高ナトリウム血症の特徴として、高齢者に多く発生します。水分摂取困難、口渇機構障害腎濃縮能障害、不感蒸泄(わかりやすく言うと呼気に含まれる水分や、自分で感じることのできない皮膚等から蒸発する水分。発汗とは違います。)の増加、が主な理由です。

 

 

《治療法は?》

 

高ナトリウム血症の持続時間が24時間以内の場合は自由水(普通の水)の補充を、慢性的・持続時間不明の高ナトリウム血症の場合は48時間以上かけて補充するのが望ましいです。

 

 

季節は冬に向かっていますが、私たちの身体からは目に見えないだけで常に水分が排出されています。水分は適度に適量飲むように心がけましょう。

有限会社 とわ
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